家を売ろうと思ってもこんな風に思う人は多いです。
- 家を高く売るタイミングはいつ?
- 家を売る時の注意点は?
- 今後の売却相場はどんな風に変化する?
結論から言うと、売却するなら今が良いでしょう。
不動産価格はここ数年で急激に高騰していて売り時と言われています。
この記事のまとめ
- 今は最も不動産価格が高騰していて高値で売却できる
- 転居があれば売却するタイミングになる
- 築年数が古い物件は修繕費がかかるので売却した方が良い
- 3月が高値で売りやすい
- 金利が上がれば物件価格は下がる
それでは、家を高く売るタイミングについて詳細を見ていきましょう。
家を売るタイミングの早見表
設問に答えて自分にぴったりな家を売るタイミングを見つけましょう。
設問
- 転居の予定
- 賃貸の予定
- リースバックの予定
転居の予定
転居する予定があるか、もしくは売却を考えている物件に人が住んでいるかどうかです。
もし、転居してもしくは空室になる予定なら「ある」を選択します。
賃貸の予定
空室の物件を誰かに貸す予定があるかどうかです。
ある場合は、自宅ではなく投資物件になるので、5年以内の売却は短期譲渡で税率が高くなります。
売却タイミング
- 購入から5年未満:課税短期譲渡所得金額×30%
- 購入から5年以上:課税長期譲渡所得金額×15%
※出典:国税庁ホームページ
税率が15%も変わってくるので5年以上、所有してから売るのがオススメです。
賃貸の予定がなければ、すぐに売却することをオススメします。
所有しているだけだと固定資産税などの経費がかかるためもったいないです。
リースバックの予定
リースバックとは自分が住んだ状態で売却して、引き続き賃貸物件として住むことです。
リースバックを望んでいるのであれば、今すぐに売却しましょう。
もし、リースバックするつもりがないのであれば、そもそも売却意思がないので、高値を狙って売却することを考えましょう。
家を高く売るタイミング
家を高く売るタイミングは様々です。
家を高く売るタイミング
- 売却相場
- ライフスタイルの変化
- 築年数
- 季節
- 金利
高く売るタイミング1. 売却相場
売却相場を見極めて高値で売るタイミングを見計らうことが大事です。
物件価格がどのように推移しているかを確認しましょう。
現在は物件価格が高騰していて、バブル相場となっています。
過去最高値を更新していて売却するなら間違いなく今と言えます。
※出典:国土交通省ホームページ
現在の不動産価格は高値ですが、今後は下落していくと予想されています。
2030年問題と言って、団塊の世代が寿命年齢に近づき住居が余ってくるためです。
住居が余ってきて売り物件が増えると供給過多になり売却価格も落ちていきます。
さらに日本の人口は減っていく一方なので現在を最高値として売却をするのが良いでしょう。
高く売るタイミング2. ライフスタイルの変化
ライフスタイルが変化する時は売るタイミングの1つになります。
ライフスタイルの変化
- 結婚
- 出産
- 子供が小学校に上がる
- 子供が1人暮らしを始める
- 転勤
- 転職
様々なライフイベントやラフスタイルの変化があります。
その都度、住居が手狭になったり、通勤時間が長くなったりと転居するタイミングとなります。
転居する際は、できれば高値で売れる1~3月に合わせて売却活動することをオススメします。
もし、時期を合わせることができない時は、転居のタイミングで売却しましょう。
高く売るタイミング3. 築年数
築年数が古くなってくると、修繕にお金がかかってきます。
修繕工事の一例
- 外壁塗装:100万円~
- 防水工事:50万円~
- 給湯器:20万円前後
- キッチン:20万円~
- ユニットバス:100万円~
だいたい築20~30年で設備が壊れ始めて、外観の工事も必要になってきます。
設備は突発的に壊れるので予測できませんが、外壁塗装などは通常は20年前後で必要になってきます。
修繕工事を回避するなら築20年までには売却を考えるべきです。
また、マンションも同様に修繕工事が必要になってきます。
修繕積立金として徴収されるのですが、新築で建った当初は安い金額で設定されていることが多いのですが、基本的に年数が経過すると上がっていきます。
分譲マンションも修繕積立金が上がる前に売却することをオススメします。
※出典:国土交通省ホームページ
高く売るタイミング4. 季節
1~3月は最も不動産が高く売れるタイミングです。
不動産会社の決算や転居が多いため不動産売買でいうと繁忙期にあたる時期になります。
売却のタイミングをある程度ずらすことができるのであれば1~3月に売却活動の中心をもってくるといいでしょう。
高く売るタイミング5. 金利
景気が一定の場合、金利が下がると物件価格は上がり、金利が上がると物件価格は下がります。
金利が上がると、毎月の返済負担額や総返済額が大きくなるので高い物件を購入できなくなるためです。
現在はマイナス金利で最安値の状態なので、これから金利が上昇局面に入ると物件価格は落ちてくると予想されています。
家を高く売る方法
家を売るタイミングを踏まえて今度は家を高く売る方法をお伝えします。
高く売る方法
- 不動産一括査定サイトで複数の不動産会社に査定依頼をする
- 高い査定額を出した3~5社と一般媒介契約を結んで売却
高く売る方法1. 不動産一括査定サイトで複数の不動産会社に査定依頼をする
家を高く売却するのであれば、複数の不動産一括査定サイトを利用することをオススメします。
査定依頼した不動産会社のうち、何社かは「似たような意見」を言い、査定額も似たような感じになると思います。
その「似たような意見」こそが、世間一般の常識と解されます。 常識を探るためには、必ず複数の不動産会社から査定を取ることが必要となります。
投資用の物件を売る際は、まずは不動産一括査定サイトを利用して、「似たような意見」を集めることから始めるようにしてください。
【2025年2月最新】不動産一括査定サイトのオススメ6選
数ある不動産一括査定サイトの中で当サイトが厳選してオススメするサイトは下記6つです。
- すまいValue:人口の多い市区町村にオススメ
- スーモ:万人にオススメ
- HOME4U:万人にオススメ
- イエウール:地方・田舎にオススメ
- リガイド:収益物件の売却にオススメ
- ホームズ:収益物件の売却にオススメ
比較項目 | すまいValue | スーモ | HOME4U | イエウール | リガイド | ホームズ |
---|---|---|---|---|---|---|
運営会社 | 小田急不動産(株) 住友不動産販売(株) 東急リバブル(株) 野村不動産ソリューションズ(株) 三井不動産リアルティ(株) 三菱地所ハウスネット(株) |
株式会社リクルート | 株式会社NTT データスマートソーシング | 株式会社Speee | 株式会社ウェイブダッシュ | 株式会社LIFULL |
サービス開始年 | 2016年 | 2009年 | 2001年 | 2014年 | 2006年 | 2008年 |
査定数 | 非公表 | 非公表 | 累計45万件 | 20万件 | 非公表 | 非公表 |
サイト利用者数 | 非公表 | 月間訪問者数 約2188万人 | 年間700万人 | 累計1,000万人 | 非公表 | 非公表 |
提携している不動産会社の数 | 6社 | 2,000社以上 | 2,300社以上 | 2,000社以上 | 900社以上 | 4,000社以上 |
同時依頼数 | 6社 | 10社以上 | 6社 | 6社 | 10社 | 10社 |
机上査定 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
備考欄など | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
特徴 | 国内最大手に頼める。 都会に強く地方に弱い傾向がある。 | 賃貸で有名なスーモが運営。 大手~地域密着まで幅広い不動産会社が参加。 | NTTデータグループなので安心感はトップ。 一括査定の歴史最長の老舗。 | 入力がLINE風でカンタン。 | 厳選された不動産会社がウリ。 運営も長く、旧SBIグループの安心感がある。 | 賃貸で有名なホームズが運営。 収益物件に強い不動産会社が多数参加。 |
※2025年2月現在
紹介した不動産一括査定は、どれも安心して利用できます。
ただし、それぞれの不動産一括査定には弱みがあります。その弱みを防ぐ方法があります。
弱みを防ぐには不動産一括査定を併用利用(組み合わせ利用)するのです。
都心部や県庁所在地などの人口が多い都市の方
三井のリハウスや東急リバブルなどの国内最大手の不動産会社は、「すまいValue」にしか参加していません。
また、大手・中堅・地域密着の不動産会社参加の
も併せて申し込んでおきましょう。
つまり最大手の不動産会社に依頼できる「すまいValue」に加えて、大手・中堅・地域密着の不動産会社に依頼できる「スーモ」「HOME4U」を組みわせるのです。
安心できる1社のみにしたいという方は、仲介取り扱い件数38年連続No.1の三井のリハウスがおすすめです。
地方や郊外の方
大手の不動産会社は都心に強いですが、地方や郊外では対応できない場合があります。
特に「すまいValue」を使って依頼できる最大手の不動産会社は地方や郊外は対応していない可能性があります。
地方や郊外の方は「スーモ」「HOME4U」「イエウール」を併用するといいでしょう。
収益物件の方
収益物件の方は、収益物件の強い不動産会社の参加が多い「リガイド」「ホームズ」がオススメです。
特にリガイドは、売却だけではなく、賃料査定やリフォーム業者選びもできることから、今持っている物件を「リフォームして貸したい」という人にとっては、使いやすいサイトです。
また、人口が多いエリアは「すまいValue」に依頼しておきましょう。
大手はやはりそういったエリアの仲介は積極的で買手の情報も多くつかんでいるため、高く売れる人を見つけてくれる可能性が高いです。
安心できる1社のみにしたいという方は、仲介取り扱い件数37年連続No.1の三井のリハウスがおすすめです。
不動産一括査定のオススメについては、下記記事で詳しく解説しています。
高く売る方法2. 高い査定額を出した3~5社と一般媒介契約を結んで売却
3~5社の不動産会社と※一般媒介契約を結びます。
実は一般媒介契約を結ぶというのがポイントなのです。
3~5社の不動産会社に同時に依頼すれば、1社は収益物件に得意な不動産会社が入るので、一般媒介契約にするのです。
一般媒介契約:複数の不動産会社からの売買が可能になる最も自由度の高い媒介契約
比較項目 | 専属専任媒介契約 | 専任媒介契約 | 一般媒介契約 |
---|---|---|---|
他社との契約 | × | × | 〇 |
売主と買主の直接取引 | × | 〇 | 〇 |
契約有効期限 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
売却依頼できる会社 | 1社 | 1社 | 制限なし |
※レインズ登録 | 5営業日以内 | 7営業日以内 | 任意 |
業務処理 | 1週間に1度 | 2週間に1度 | なし |
補修サービスの利用 | 〇 | 〇 | × |
買取保証の利用 | 〇 | × | × |
※出典:国土交通省ホームページ
家を売却する流れ
家を売却する流れは、以下の通りです。
売却の流れ
- 不動産一括査定を利用して査定をしてもらう
- 複数の不動産会社と一般媒介契約を結び売却活動をする
- 売買契約
- 抵当権抹消手続き
- 引渡し
売却の流れ1. 不動産一括査定を利用して査定をしてもらう
実際に不動産を売却してくれる不動産会社を決めるために不動産一括査定を利用して複数の不動産会社から査定をもらいましょう。
競争させることによって、より高値で売却できるようになります。
まずは、不動産一括査定で査定をしましょう。
売却の流れ2. 複数の不動産会社と一般媒介契約を結び売却活動をする
次に複数の不動産会社と※一般媒介契約を結びます。
実は一般媒介契約を結ぶというのがポイントなのです。
専任媒介や専属専任媒介をオススメすることも多く、媒介契約の種類を説明していないところも多いです。
一般媒介契約は自由度の高い契約なので不動産会社同士が競い合うのでより高い値段で早期売却できる可能性がグンと上がるのです。
一般媒介契約:複数の不動産会社からの売買が可能になる最も自由度の高い媒介契約
家が売れるまでの時間は?
価格設定や時期にもよりますが、おおよそ3ヶ月程度と言われています。
ポイントとしては最初の売り出しの価格が高すぎると反響を取れずに売れ残ってしまい、最終的には相場価格よりも安い値段で売却することもあります。
売り出しの価格を適正価格にすることが早期売却につながります。
そのためにも、不動産一括査定で適正価格を把握しましょう。
売却の流れ3. 売買契約
買主が現れたら売買契約をして引き渡しの準備に入ります。
売買契約は不動産会社が段取りしてくれます。
売却の流れ4. 抵当権抹消手続き
もし、所有している家に抵当権が設定されている場合は抵当権抹消手続きをしましょう。
通常はローンを組むと抵当権が設定されますが、ローンを完済していても抵当権を抹消しなければ外れないので確認が必要です。
抵当権の有無は登記事項証明書(謄本)を取得して確認することができます。
登記事項証明書の取得方法
登記事項証明書を取得する方法は3つあります。
- 最寄りの法務局で取得する
- インターネットで請求して郵送してもらう
- 登記情報提供サービスで閲覧する
登記事項証明書は、「地番」がわからないと取得できません。
地番は住民票の地番とは異なることがあるので、あらかじめ調べておくことをオススメします。
地番を調べるには、家の所在地を管轄する法務局に行って調べることができます。
下図のようなブルーマップという地図で地番を確認します。
※出典:ZENRIN
所在地の管轄法務局は、法務局のホームページから検索できます。
売却の流れ5. 引渡し
全ての準備が整ったら引渡しを行って売却完了です。
家を売る時の3つの注意点
家を売却する際の注意点を3つ解説します。
注意点
- オーバーローンになるかアンダーローンになるか
- ゆとりを持って売る
- 複数の不動産会社に査定してもらう
注意点1. オーバーローンになるかアンダーローンになるか
オーバーローンとは売却額でローンを完済することができず手出しが発生する状態です。
アンダーローンは売却額でローンを完済することができる状態です。
アンダーローンの場合は問題ないのですが、オーバーローンの場合は、ローン完済のために手出しが発生するので計画的に売却することが必要です。
注意点2. ゆとりを持って売る
ゆとりを持って売ることも大事です。
なぜでしょうか?
焦って売ると、価格交渉が入った時に「これくらいの値下げならいいか・・・」と妥協してしまうからです。
ゆとりを持って、売っても売らなくてもいいよというスタンスで売却すると、妥協することが少なくなり、高値で売却することにつながります。
注意点3. 複数の不動産会社に査定してもらう
1社の不動産会社だけに査定を依頼して売却すると、その不動産会社の言いなりになってしまい、安い価格で売却されてしまいます。
不動産会社は多少安くても手っ取り早く売ることを優先します。
不動産会社の利益は仲介手数料ですが、売却価格の3%程度なので、100万円安く売っても仲介手数料は3万円の差しかでないのです。
不動産会社は3万円くらい手数料が安くなっても売れないよりは売れる方がよいのでなるべく安く早く売ろうとします。
この心理を発生させないように複数の不動産会社を競争させてなるべく高く売ってくれるところで売却できるように不動産一括査定を利用しましょう。
不動産一括査定サイトで不動産会社から不動産査定書を出してもらって、良さそうなところと契約するようにしましょう。
【2025年度以降】不動産の価格市場に変化が出る
日本ではインフレが起こっていて、物価が上昇していますが、賃金上昇は追いついていません。
いわゆるスタグフレーションという状況に陥っています。
今までは日銀がマイナス金利政策をとっていましたが、それも限界が近づいています。
もし金利が上昇すれば、一般消費者は物件価格を下げて買うことになり、物件価格下落につながります。
今は、不動産価格がバブル状態なので、仮に金利が維持されても、現在の価格を維持して高止まりするでしょう。
総合的に判断して、不動産を売却するなら今がベストだと考えられます。
まとめ
家を売るタイミングは、総合的に判断しましょう。
高く売るには、時期や季節などが関係していますが、その他にもライフイベントに合わせる必要もあります。
いずれにしても必ず必要なのは「不動産一括査定」です。
不動産一括査定で複数の不動産会社に査定を出してもらうことによって、その時期のベストな価格で売却することができます。
この記事を読んで下さったあなたの物件が早期、高値で売却できることを願ってます。
家を売るタイミングでよくある質問
家が売れるまでの期間はどれくらい?
一般的には3ヶ月と考えてください。
物件や時期によって変化しますが、適正価格で販売していれば3ヶ月程度で売却できます。
家が本当に売れるか不安
家を売ることはできます。
住居は人が生きていく上で必ず必要なので、あとは価格や立地に当てはまる人がでてきたら売ることができます。
できれば短期で売却しようとせずにじっくり売却活動した方が高値で売れやすいです。
相場を把握するために必ず不動産一括査定を利用しましょう。