10年落ち・20年落ちの古くてボロボロの車でも高価買取をしてもらえる3つの方法

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ボロボロだけど大丈夫?古い車でも買取・査定をしてもらえる裏技教えます

「長く乗ってきた愛車を事情によって手放したり、そろそろいい加減乗り替えたい…」

そんな時に直面する問題は「この車古すぎて売れるの?」「売れないどころか、処分するのにお金がかかるのでは?」という悩みだと思います。

売れるだけでもラッキーと思う人もいるでしょうが、次の車を購入する場合は予算の足しになりますし、もし売れるなら少しでも高く…と思いますよね。

  • もう古い車だし、どこも買い取ってもくれないのでは?
  • 下取りに出したら査定額が0円だった…
  • 廃車はお金がかかるし、なんとかお得に手放したい

実はどんなに古い車でも、処分料を払う必要はありません。そして業者選びを正しく行うことで、古い車でも買い取ってもらえるものです。

今回は、あなたが古い車が売る時にどうすべきなのか・なぜ古い車が買い取ってもらえるのか、車業界の事情も含めてお伝えします。

その車、廃車にしてしまうのはもったいないですよ!ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

「古い車」とは:ひとつの基準は8.5年

そもそも「古い車」とは、日本国内ではどのような基準になるのでしょうか?

人によっては、5年乗ったら古いと感じるかもしれませんし、10年かもしれません。国内での古い車の基準を市場目線で知っておくことで、売却にあたっての判断をつけることができます。

下記では新車登録から何年経ったら古い車として扱われるのかをご紹介します。

理由:車の平均買い替え年数は約8.72年

一般財団法人自動車検査登録情報協会の「令和2年の平均車齢」調査によると、一般的な家庭は約8.72年で車を手放していると分析されています。

令和2年3月末の乗用車3,928万408台(軽自動車を除く)の平均車齢は8.72年で、
前年に比べ0.07年延び、28年連続して高齢化するとともに26年連続で過去最高
齢となった。自動車の長期使用化がさらに進んだことが影響したとみられる。
また、10年前の平成22年に比べて1.16年延びている。

※出典:一般財団法人自動車検査登録情報協会

8.5年を過ぎた車であれば「古い車」と考えてよいでしょう。

8.5年を過ぎた車であれば「古い車」

とはいえ、中古車業界では10年落ちまでは普通の中古車として扱われます。

そのため、8.5年落ち以上でも新車登録から10年以内の車であれば、何の問題もなく普通の買取店が買い取ってくれます。

あなたが売りたい「古い車」が、まだ10年が経過していなければ、シンプルに買取店に売却するのが一番よい選択です。

大きな故障や事故歴がない限り、相応の査定額が提示されるでしょう。

10年落ち以上:値段がつかない古い車になる可能性

旧来の日本では「車の寿命は10年10万キロ」とよく言われていました。

現在でもそうした風潮が根強く残っているため、中古車業界では10年を超えた車は極端に価値が下がってしまいます。

そのため、例えば15年や20年が経過した車は、古すぎる車として値段がつけられない可能性があります。

そういった車は買い取っても売れない(不良在庫になる)か売れても本当にタダ同然になってしまうため、買取店としても仕入れる意味がないのです。

特に故障していたり事故歴がある車は、廃車対象として処分料を請求される場合もあります。

しかし、下記に挙げるように車種によっては例外もあります。

例外:20年~30年落ちでもスポーツカーは高く売れる

実は近年、1990年代のスポーツカーの価格が高騰しています。

そのまま年式で考えれば20年や30年落ちとなり、古い車として価値がないように思うでしょう。

しかしスポーツカーに限っては、海外で高い人気があります。買取店にしてみれば売却先が見込めるため、廃車にせず適正価格で買い取った方がお得なのです。

古いスポーツカーを所有している場合、旧車専門の買取店に査定依頼してみましょう。クラシックカー専門店であれば、そうした車を高価買取しています。

特に、「スカイラインGT-R」や「スープラ」といった車種は需要が高いため、専門店での売却をおすすめします。

ここまで読んで「自分の車はスポーツカーでもないし、10年以上経過している、やっぱり売れないんじゃないか…」と思うかもしれません。

しかし、どんなに古い車であっても、買い取ってくれる業者は存在します。

上で挙げたような「処分料」を請求されるようなケースはあくまで一部です。またこの「処分料」もユーザーの誤解を利用して買取店が強く出てきている可能性もあるのです。

決して諦めずに、適正価格で買い取ってくれる業者を見つけて査定依頼をしてみましょう。

次章では、どうして古い車でも売れるのか、3つの理由についてご紹介します。

海外市場にチャンスあり!古い車が売れる3つの理由

10年を超えた車は古い車として価値がないと判断するのは、あくまで日本国内だけ。

海外では日本車は品質の高さからたとえ古くても人気があり、20年や30年同じ車に乗る人もいます。

そうした市場から見れば、10年や15年経った車はまだ十分新しいのです。

日本の中古車は東南アジアを中心に海外需要が高い

日本の中古車は東南アジアを中心に海外需要が高い

また、もう走れない故障車や不動車にもちゃんと価値があります。

古い車が売れる理由は以下の3つです。

古い車が売れる3つの理由

  1. 日本車は海外で需要が高い
  2. 部品自体に価値がある
  3. 鉄クズとして価値があり

1.日本車は海外で需要が高い

上記の通り、日本車は品質の高さから海外で根強い人気があります。

10年10万キロで買い替えてしまうのは日本国内だけの風潮で、海外では走行距離20~30万キロでも普通に乗られています。

きちんとメンテナンスがされている車・日本製の精巧な車であればこのくらいの距離でも実は問題ありません。

中でも以下のジャンルの車は海外で非常に人気が高く、高価買取が期待できるでしょう。

  • SUV
  • 商用車
  • トラック
  • ガソリン車
  • ディーゼル車

海外で非常に人気が高い日本車

SUVは悪路走破性が高く評価され、中東の国で高い需要があります。トヨタのランドクルーザーなどが代表的ですね。

またハイエースに代表される商用車や、いすゞのトラックなども耐久性が高いことから東南アジアで人気です。

また、古いガソリン車やディーゼル車は、コンピュータ制御箇所が少なく、メンテナンスがしやすいです。

故障しても比較的すぐに修理ができるため、最新のハイブリッドカーよりも需要があることも。発展途上国では、扱いやすさから古い車の方がむしろ喜ばれることがあるのです。

注意:古い軽自動車は高く売れない

日本国内では大人気の軽自動車ですが、海外ではエンジンの出力が小さすぎて馬力がなく、需要がありません。

海外では「故障しにくく、パワーのある」日本車が重宝されるからです。

そのため日本国内でしか再販されず、海外に輸出されることはあまりありません。そうなると、古い車の販路として有力な海外に流せないため古い軽自動車は高価買取が望めません。

もともとの新車価格が抑えめであることも影響しています。

その場合は、これからご紹介する部分で価値を見出すしかありません。

2.部品自体に価値がある

海外で古い日本車が人気とはいっても、メーカーはいつまでも部品の生産を行ってくれません。生産終了した車であれば当然です。

「じゃあ、海外の古い車が故障した時はどうやって修理するのか?」

その場合、故障した車や事故車から部品を外して輸出することが多く、部品自体に需要があるのです。

また日本でも古い車を大事に乗る人は多く、そうした人のための補修用部品として需要があります。

例えば

  • 事故車でフロントが大破していてもリアが無事であれば、リアの部品用
  • 逆にリアが大破してもフロントが無事であればエンジン等に価値がある

このように車全体としては問題があっても、部品単位で無事であれば価値があるのです。

3.鉄クズとして価値がある

理由3.鉄クズとして価値が残っている

部品を取ることもできない明らかにボロボロの車でも、ボディや部品に使われている鉄自体に価値があります。

車のボディは鉄なので、素材として最低2〜3万円程度の価値はあります。

鉄以外にも

  • 古いハイブリッドカーからはレアメタルなどが摘出できる
  • モーターからは磁石も取れる

こういった需要があり、たとえ動かない車でも数万円の価値は見込めるでしょう。

ここまで読んでいただくと、古い車だからといって諦めるのはもったいないことがわかりますよね。

しかし買取店は、いかに車を安く買い取るか(仕入れるか)を考えます。

顧客が「古い車は価値がないよね…」と勘違いしていることを利用し、処分料がかかると言ってくることもあります。

そうした言葉に惑わされず、上記の理由を覚えておいて「そんなはずはない」と反論するのがベターです。

次章では、その売却価格をより引き上げて、古い車を高く売る方法をご紹介します。

悪質業者を避ける!古い車を高く売る方法3選

悪質業者を避ける!古い車を高く売る方法3選

前章でもお伝えしましたが、古い車は高く売れないという一般常識がある以上、買取店はそこを突いてきます。

査定時も「こんなに古い車は買い取れない」「逆に処分料が必要」などと話し、安く買い取った車を輸出して稼いでいるケースもあります。自分が損をしないためにも、そういう業者を避ける努力が必要です。

そこで本章では、古い車を高く売る方法を3つご紹介します。

古い車を高く売る方法3選

  1. 車一括査定を利用する
  2. 廃車専門の買取業者を利用する
  3. スクラップ工場に売却する

これからご紹介する3つの方法を知っておけば、自分が古い車を売る際に損をすることはなくなります。

どれも大事なことなので、必ず全てに目を通しましょう。

車一括査定を利用する

車一括査定というのは、複数の買取店に一斉に査定依頼ができるインターネットサービスです。

カーセンサー

「相見積もりをとって比較し、少しでも高く売りたい!」という場合に有効な方法ですが、買い手がつきにくい古い車ではより利用価値があります。

車一括査定の仕組み

車一括査定の仕組み

古い車は適正価格で買い取ってくれる業者が少ないため、複数社に査定をしてもらう必要があります。

でも自分で何社にも申し込みをするのは非常に面倒ですよね。そこで車一括査定が活躍します。

車一括査定は申込みの際に売りたい車の「車種、年式、走行距離」等の車両情報を入力します。

その情報を受け取った買取業者から電話等で連絡が入ります。つまり、申込みの時点で古い車であることはわかっているので、それでも連絡してくる業者は高価買取が望めるでしょう。

車一括査定サイトのおすすめランキング

※どこか1社だけの買取業者を選びたい人は「カーセブン」、廃車するような古い車は「カーネクスト」がオススメです。

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廃車専門の買取業者を利用する

売ろうとしている車が不動車=もう動かない車であれば、廃車専門の買取業者も検討しましょう。

動かない車はさすがに買取店に持ち込むことができず、出張査定も断られる可能性が高いです。

一般的な買取店は、整備したら動く車を買い取っています。動かない車は対象外となるわけです。

しかし、廃車専門の買取業者はたとえ不動車でも買取を行ってくれます。

こうした業者は上でご紹介したように買い取った車から部品を外し、中古部品として再販するのが目的。買い取る目的が違うため、もう走れない車でも問題ないのです。

廃車専門の買取業者は、車の引き取りも基本無料で行ってくれます。査定も保管場所まで来てくれるので、自分で車を無理に動かす必要はありませんよ。

廃車業者のおすすめランキング
  1. カーネクスト
  2. 廃車王
  3. タウ
  4. ハイシャル
  5. 廃車本舗
  6. ソコカラ
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スクラップ工場に売却する

もしここまで紹介したあらゆる業者に断られてしまった場合、最後の手段としてスクラップ工場に売却する方法があります。

スクラップ工場は、鉄クズなら何でも買い取っており、車は鉄の塊ですから問題なく買い取ってくれます。

事故車・不動車でもそれは変わりません。スクラップ工場は鉄素材をリサイクルしているので、車が動くかどうかは関係ないのです。

ただし、車を引き取りに来てくれるスクラップ工場は多くありません。持ち込むために車を動かす労力がかかりますので、事前に車の買取を行っているか確認しましょう。

以上が、古い車でも高く売る方法です。

ここまで読むと、お金を払ってまで廃車にするという選択肢はありえないことがわかりますよね。

しかし、売り先を間違えるとお金を請求されるケースがあります。それは、買取店に査定を依頼するケースです。

お伝えした通り、一般的な買取店は動く車を専門的に買い取っています。

動かないような車だと、逆に処分料を請求されてしまいます。なぜなら買取店も、こうした車は買い取り後に業者に処分を依頼しているから。

商品としては価値がなく、自社の利益にならず手間だけかかるため、処分料を請求するのです。

もし買取店で処分料を請求されたら、それ以上の交渉は断念し別の業者を利用しましょう。そうすれば、お金を負担することなく車を処分できます。

また裏技として、買い替えの場合はディーラーで引き取ってもらう方法があります。

買い替えの場合、値段がつかなかったらディーラーへ

基本的に、ディーラーの下取りよりも車買取店の方が高く買い取ってくれます。

しかし古い車の買取において、以下の条件に全て当てはまった場合は新車購入予定のディーラー査定を受けてみましょう。

ディーラー下取りがオススメな場合

  • これから新車に買い換える予定である
  • 買取店やスクラップ業者まで0円と査定された

ディーラーは新車を販売する所なので、古い車の処分が原因で新車が売れないのは困りますよね。そこで、値段がつかないような車をサービスで引き取ってくれるケースがあるのです。

買取店やスクラップ業者で全て断られたような車でも、新車の買い替えに伴う売却ならディーラー査定がおすすめです。

ただしディーラーは買い取った車を代車に利用するため、まだ動くことが最低条件です。

また、買い換える車が新型車で値引きができない場合、交渉材料として古い車に無理やり査定額をつけ、実質的な値引きとして充当するケースもあります。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。今回は、古い車の買取・査定について詳しくお伝えしてきました。

  • 古い車は新車登録から10年以上経過した車のことを指す
  • 古くてもスポーツカーは高く売れるから専門店に売却するべき
  • 古い車が高く売れる理由は3つあるが、海外の需要が大きい
  • 買取店は整備して動く車を買い取っているため、古くても動かない車はNG
  • どこでも値段がつかない車は、廃車専門の買取業者かスクラップ工場に売る
  • どこも引き取ってくれない&買い替えの場合、ディーラーに処分を依頼する

一般的に10年落ち程度までなら買取店で普通に買い取ってくれます。

また15年や20年が経過した車、果てはまったく動かない車でも、海外需要や部品としての価値を見込んで買取している業者があるのです。

古い車を売る際には、海外に販路を持つ業者を選ぶことが重要。車一括査定を使って複数社に査定依頼をすることで、業者とマッチングする可能性が高まります。

それでも値段がつかなかった場合、新車に買い換える予定ならディーラー査定を受けましょう。

サービスで無料引き取りをしてくれたり、新車値引きの代わりに買い取ってくれるケースがあります。

古い車であっても、手放すのに自分がお金を出すのは基本的にはナシです。少しでもお金に換えられるように対策を取りましょう!

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