車一括査定のデメリットは4つ!トラブル事例・注意点と対処法

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車一括査定のデメリットは4つ!トラブル事例と回避方法まで解説

突然ですが、車を売る際「車一括査定が便利だよ!」という情報を耳にしたものの、こんなことが気になっていないでしょうか?

  • 車一括査定ってデメリットはないの?
  • 信用できるサービスなの?
  • 本当に高く売れるのか疑問…

車を売る時に、複数の買取業者に見積り依頼ができる車一括査定は非常に便利です。

車一括査定の仕組み

車一括査定の仕組み

しかしデメリットやトラブルは確かに存在します。申し込みした瞬間から電話が鳴りやまないというのはその代表例です。

しかしこの「電話が一斉にかかってくる」というのは車一括査定のサービスを深く知らずに使ってしまった場合で、適切な設定・対処をすればこのデメリットはかなり打ち消すことができます。

この記事では、車一括査定の仕組みをわかりやすく解説しつつ、デメリットやトラブルの事例、仮にトラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法や予防策まで、徹底的に解説します。

あなたが車一括査定を利用するかしないかのよい判断基準になると思いますので、ぜひご覧ください。

目次

車一括査定の仕組みとメリット

車一括査定は、というのは、誰でも利用できる車査定申し込みのサービスです。一般的に、車査定を申し込む時は買取店に出向く必要があります。

それでは1社の査定しか受けられず、相見積もりを取ることができません。

そこで車買取業者各社が提供している、出張査定サービスを活用することにしても、複数社に申し込みをするのは手間です。

その手間を解消してくれるのが、一度の申し込みで複数社に査定依頼をしてくれるのが車一括査定なのです。

車一括査定の仕組み

車一括査定の仕組み

車一括査定を使えば、近所にある車買取業者を自動で検索、申し込みをしてくれます。自分で買取業者を探す必要がないのも、大きなメリットと言えるでしょう。

車一括査定の仕組み

改めて車一括査定サービスの仕組みを簡単にご紹介しておきましょう。

車一括査定は、サービスを提供している会社が直接車買取を行っているわけではありません。

  • 車買取を行うのは買取業者
  • 車一括査定は査定申し込みを代行する

車一括査定サイトは、車を売りたい人の情報を、買取業者に提供することで情報料(報酬)を得ているのです。

これだけ聞くと「個人情報が売買されている」と思うかもしれません。

しかし、車一括査定で入力する個人情報は基本的に「車を売りたい人がいる」という範疇に収まるものです。

情報を提供した後のやり取りは全て買取業者と利用者間で行うことになるのです。車一括査定のデメリットを理解するうえで、この点をよく覚えておきましょう。

車一括査定4つのデメリット

車一括査定4つのデメリット

車一括査定は非常に便利なサービスですが、当然デメリットも存在します。

車一括査定の4つのデメリット

  1. 業者から大量の電話がかかってくる
  2. 複数の業者と交渉を行わないといけない
  3. 地域によっては複数社を選択できない可能性がある
  4. 買取業者が裏でつながっている

車一括査定を使うと大量の電話が一斉にかかってきます。

その数は尋常ではなく、数十分で100件を超えたという車一括査定の口コミも確認できます。

ひとつずつ、デメリットと対策をお伝えしていきましょう。

(1)電話が大量にかかってくる

車一括査定を使うと電話が大量にかかってくるというのは、デメリットの代表的なものとしてあらゆる口コミが存在します。

冒頭でもお伝えしたように、車一括査定はサービス会社が直接車買取を行っているわけではありません。

あくまで車買取は専門の業者が行うことになります。

各買取業者は受け取った情報を元に、電話で査定日のアポイントを取り付けようとするのです。

複数社が1台を巡って競い合うため、どこよりも早く査定日を決めたいと買取業者は考えます。また「利用者は、最初に査定した業者に売却する傾向がある」というのも背景にあります。

そこで何度も電話をかけ、他社より先にスケジュールを確保しようとするのです。

中でも「ガリバー、ビッグモーター、ネクステージ」の3社は、オートコールシステムを採用しています。これは車一括査定経由で申込みがあったら、記載されている電話番号に自動で電話をかけるというもの。

相手は機械なので、こちらの都合は無視して何度も電話をかけてきます。

買取業者は、車一括査定サイトに対して上述の情報料を支払っているため、必死になっています。このような背景から、電話が大変しつこいのです。

対策:メール連絡が要望できるカーセンサーを選ぶ

車一括査定の中にはメール連絡を要望できるサイトがあります。

メール連絡が可能な車一括査定

  • カーセンサー:〇
  • ズバット車買取:×
  • カービュー:×
  • ナビクル:×

カーセンサーを使えば、車一括査定で唯一連絡手段をメール要望ができます。

連絡希望時間帯などを入力する画面

このシステムがカーセンサーが多くの人に選ばれる理由になっています。

一方でメール要望をしても無視して何度も電話をかけてくる業者があります。

それが、ガリバーやビッグモーターなどの「オートコールシステム」というものを採用している買取業者。

これは車一括査定経由で申し込みがあった場合、申込者の電話番号に自動で電話をかけるというもの。

電話に出るまで何度でもかけてくるので、しつこいと感じる人が多いのです。

またコンピューターが自動で電話をかけているため、担当者が「これ以上かけたらしつこいかもしれない」と感じることもありません。

さらに電話を少なくするなら、ガリバーやビッグモーターを外して電話を少なくしましょう。

買取業者が絞れる車一括査定は下記の通りです。

業者選択が可能な車一括査定

  • カーセンサー:〇
  • ズバット車買取:〇
  • カービュー:〇
  • ナビクル:×
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(2)複数の業者と交渉を行わないといけない

複数社の査定結果を比較するということは、その数だけ査定を受ける必要があります。

車一括査定では、申し込み自体は一度で済みますが、その先の買取業者とのやり取りは最低でも業者数分発生します。

一度で電話に出られない場合、電話連絡の手間はより増えてしまうでしょう。

最低限の手間で車を売りたい場合、これは大きなデメリットとなるはずです。

対策は電話が多い件と共通で、3〜5社程度に申し込みをする程度に抑えておきましょう。

3〜5社を比較するだけでも高く売るためには十分で、手間と結果のバランスが一番優れています。

(3)地域によっては複数社を選択できない可能性がある

車一括査定は、郵便番号または住所を入力することで、近隣の買取業者を選択する仕組みになっています。

しかし、地方によっては買取業者の数が少なく、複数の買取業者を選択できないケースがあります。

これらは以下2つの条件が重なると起きてしまうのです。

  • 提携業者数が少ない車一括査定
  • 居住地が都心・市街地から離れた田舎や地方である

これでは車「一括」査定のメリットが受けられません。

車一括査定の提携業者数

  • カーセンサー:700社以上
  • ズバット車買取:200社以上
  • カービュー:300社以上
  • ナビクル:100社以上

提携業者数が多いカーセンサーなどを利用するのがおすすめです。

車一括査定サイトのおすすめランキング

※どこか1社だけの買取業者を選びたい人は「カーセブン」、廃車するような古い車は「カーネクスト」がオススメです。

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(4)買取業者が裏でつながっている可能性がある

これは極まれなケースですが、同日・同時刻に買取業者を呼ぶと、業者同士が談合している可能性があります。

当日査定に来るのは、各地域にある車買取業者のスタッフです。同地域・同業のため、当然面識があることが多いでしょう。

そこで、買取業者同士が談合を行い、最高価格を提示してくれないことがあるのです。

しかし、最近はネットで簡単に愛車の相場が調べられるので、こうしたトラブルは減っていると言われています。

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ここまでが車一括査定のデメリットですが、やはり一番は「電話が大量にくる」ということでしょう。

電話に関しては、査定申込みをする業者の数を減らすのが最も効果的です。

むやみに申し込んでも、その分買取価格が上がる効果はありません。依頼業者数は3〜5社程度に留めておきましょう。

これらを心掛けていても、トラブルに巻き込まれてしまうのがないとは言い切れません。

そこで次は、車一括査定のトラブル事例と対処法を合わせてご紹介します。

車一括査定のトラブル事例・注意点と対処法

車一括査定におけるトラブルは、「車一括査定で申し込みをした買取業者と起きるトラブル」と考えてよいでしょう。

車一括査定はあくまで申し込み代行でしかないため、査定・売買に関連する手続きは全て買取業者と行います。

その過程で起きるトラブルと、その対処法を詳しくご紹介していきます。前もって知っておくことで、予期せぬトラブルにも対処できるでしょう。

強引な営業で納得いかない契約をしてしまう

出張査定は無料ですが、買取業者側から見れば人件費が発生しています。

「せっかく査定に来たなら買い取りたい」と考えるのは普通のこと。「売ってもらわなくても全然大丈夫です」というスタンスのスタッフはほぼいません。

そのため多少強引な営業をするスタッフがいます。

また、複数業者に査定依頼をしている場合、最初に来た買取業者が後からくる他社に取られまいと、無理に契約を迫ってくることがあります。

対処:消費生活センターに相談する

まず前提として、希望金額に満たない契約はしないことです。査定依頼しただけで、必ず売却しなければいけないことはないのです。

査定スタッフは言葉巧みに契約を迫ってくるため、毅然とした態度で断ることも大事です。

強引な営業で納得のいかない契約をしてしまったら、消費生活センターに相談しましょう。

画像引用:国民生活センター

平日の10時〜16時という制限はありますが、消費者トラブルに強い専門スタッフが、親身に相談に乗ってくれます。

必要であれば、消費生活センターのスタッフが買取業者に連絡してくれることもあります。

契約後の減額には応じる必要はない

契約後に減額を迫られたというトラブルもありうるのですが、実は応じる必要はありません。

車査定は、プロが正しい車の価値を算出する場です。査定に応じた上で契約しているので、その場で見落としがあったとしたら、それは買取業者のミスなのです。

「こちらは〇〇万円ということで契約した」と伝え、減額に応じる必要は一切ありません。

買取業者が無理やり減額しようとするなら、契約のキャンセルを伝えましょう。応じてもらえない場合は、上述の消費生活センターに電話をしましょう。

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高額なキャンセル料を請求される

契約後の減額トラブルと併せて発生するのが、高額なキャンセル料を請求されるというもの。

これは今現在でも行われており、2022年12月20日の日刊自動車新聞に下記が掲載されています。

JPUCの車売却消費者相談室は、消費者が一括査定サイト運営事業者や車買取事業者との間で車を売却する際の困りごとなどの相談を受け付けている。相談件数は、2019年と20年は大きな変化は見られなかったが、21年に入り相談件数が増加。22年は相談件数の増加ペースが加速した。長引く新車供給不足による中古車流通量の減少や中古車相場の上昇などが背景にあるという。

相談内容のうち、キャンセル拒否に伴うトラブル相談件数は、21年は20件だったのに対し、22年は1~10月までで45件と2倍以上に増えた。相談事例は、「次の買い手が決まっている」とか「オークションサイトに出品した」という内容に加え、「すでに陸送の手配をしているためにキャンセルできない」と言われたケースもある。

※出典:一般社団法人日本自動車会議所

減額ならキャンセルしたいと伝えると、高額なキャンセル料を請求されるケースがあるのです。

もちろん、この場合も「減額に応じないならキャンセル」というのは不当なため、キャンセル料を支払う必要はありません。

しかし、車一括査定を使って複数社の査定を受け、二重契約をしてしまったらキャンセル料を支払わないといけない可能性があります。

車一括査定の性質上、「同時」に全ての買取業者が査定結果を提示してくれることは少ないでしょう。

そのため、後からやってきた買取業者の方が高額査定を提示してくる事もあります。

その際、既に他社と契約しているのに、後から来た買取業者と契約してしまうことを、二重契約と呼びます。

二重契約はしてしまった方に落ち度があるため、キャンセル料を請求される可能性があります。

対処:実費分以外のキャンセル料は支払う必要はない

上記の二重契約は利用者側に落ち度があるため、キャンセル料を請求されたら支払う必要がありません。

しかし高額なキャンセル料となれば、支払う必要はないのです。

一般的に、契約をキャンセルする場合、業者が被る実損は補填しないといけません。例えば、買い取った車を再整備するために用意した部品代などが該当します。

またすでに買い取った車の売却先が決まっている場合、その代替にかかる費用も該当します。

もしキャンセル料を請求されたら、費用の明細を出してもらいましょう。その上で、実損として発生しているものは支払い、無駄なものは支払いに応じる必要はありません。

実態とかけ離れた明細が出てきたら、前述した消費生活センターに相談しましょう。

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車一括査定の流れ4ステップ

車一括査定を使って車を売るには、4つのステップを踏むことになります。

車一括査定の利用・4つのステップ

車一括査定利用の流れ

  1. 車一括査定サイトから申し込みする
  2. 買取業者と電話で査定日を決める
  3. 業者の査定を受ける
  4. 高かった業者と売買契約を結ぶ

1.車一括査定サイトから申し込みする

車一括査定には複数のサービスがあり、それぞれ提供している買取業者の数が違うなどの差異があります。

特に以下4つは大手企業が運営するサービスとして知られています。

大手企業が運営する車一括査定

どのサービスも有名企業が運営しているため、個人情報の取り扱いは厳格なルールの下行われています。

車一括査定の利用以外で個人情報が提供されることはなく、安心して利用できるでしょう。

カーセンサー

申し込みの際には、売却したい車の情報を入力します。ほとんどの車一括査定で「車種・年式・走行距離・車体色」などの入力が求められます。

カーセンサーの査定開始画面

カーセンサーの査定開始画面

車検証を手元に用意しておくことで一連の申込みがスムーズに行えます。

車両情報を入力をしたら、あなたの氏名と電話番号を入力。どの車一括査定でも、電話番号の入力は必須となっています。

この後の買取業者とのやり取りは電話で行うからです。

2.買取業者と電話し査定日を決める

車一括査定で申し込みすると、情報が各買取業者に通知されます。

業者はそれを見て「査定させてほしい」と電話をかけてくるため、あなたが売りたい車の情報はある程度は共有されています。

しかし、中には申し込みがあった瞬間に電話をかけてくる業者もいるので、そうした場合は電話で売りたい車の情報を伝える必要があります。

車一括査定では、サービスによりますが最大で10〜30社に同時申し込みが可能です。申し込んだ業者の数だけ電話がかかってくるので、同時申し込み数には要注意。

30社に同時申し込みしてしまうと、自身で30社の対応をしなければいけないことになります。

電話がかかってくることを想定して、予め査定候補日を確認しておくと良いでしょう。

かかってきた電話で査定日を決めてしまえば、その業者との電話連絡はそれで終わりにできます。何度も同じ業者とやり取りする必要はありません。

3.業者の査定を受ける

査定日になると、買取業者の査定員が指定場所まで来てくれます。

その場で査定が開始され、30分〜1時間ほどで完了します。

ちなみに何度も査定対応するのが面倒な方は、全ての買取業者を同日・同時刻に呼んでしまえば、査定も一度で完了するのでおすすめです。

この方法だとリアルタイムで相見積もりが発生するため、査定額を吊り上げる効果も見込めます。

出張査定は無料で、その場で金銭のやり取りは発生しません。

4.査定額が高かった業者と売買契約を結ぶ

査定が終わったら、その時点で査定額が提示されます。

査定完了時に全ての買取業者の結果を比較して、高い業者と売買契約を結ぶのが基本。

しかし、自分が希望する金額に満たない場合は、売却をやめてキャンセルしても構いません。キャンセル料などはかからないので無理に契約する必要はないのです。

複数社の査定価格を比較できるのが、車一括査定のメリットと言えます。1社に査定を依頼したら、査定結果を比較することはできません。

車一括査定利用は簡単に使える上に、車が高く売れるのが最大のメリットです。

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まとめ

今回は、車一括査定のデメリットとトラブル事例・対処法についてご説明してきました。

車一括査定は複数の買取業者に査定依頼ができる便利なサービスですが、業者からの電話が多いというデメリットがあります。

依頼する業者数を3~5社に減らすなど、自身でできる対処法は積極的に行うべきでしょう。

大手企業の車一括査定であれば絶対にトラブルに合わない……とは言い切れませんが、業者の選定もしっかりしているため比較的安心して利用できるでしょう。

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